「日本酒って種類が多すぎて、何を選べばいいのか分からない…」
そんな初心者の方に向けて、この記事では日本酒の選び方を「甘口・辛口の違い」「日本酒の種類」「ラベルの見方」という3つの視点から分かりやすく解説します。
これから日本酒を楽しんでみたい方、日本酒売り場でいつも迷ってしまう方にとって、この記事がきっと役に立つはずです。
まず最初に気になるのが「甘口」か「辛口」かというポイント。
味の方向性を知るうえで役立つのが、日本酒度(にほんしゅど)という数値です。
- マイナス(-)なら甘口
- プラス(+)なら辛口
という目安になっています。
たとえば、日本酒度が-2のものはやや甘く感じられ、+5のものはすっきりドライな印象。
実際の味わいは酸度や香りにも左右されますが、初心者がざっくり判断するにはこの数値がとても便利です。
日本酒のラベルにはこの「日本酒度」が記載されていることが多いので、チェックしてみましょう。
日本酒には「特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)」という分類がありますが、初心者のうちは以下の4種類だけ覚えておけばOKです。
種類 | 特徴 | 飲み方の例 |
---|---|---|
純米酒 | 米と水だけで造られていて、しっかりした味わい | 常温~ぬる燗 |
吟醸酒 | 香り高くフルーティ。やや軽やか | 冷酒で |
本醸造酒 | 少量のアルコール添加でスッキリ感あり | 冷酒~常温 |
純米吟醸酒 | 香りと味のバランスが良く、人気のあるタイプ | 冷酒~常温 |
難しく考える必要はありません。
「食事に合わせたいなら純米系」「香りを楽しみたいなら吟醸系」といったふうに、おおまかに覚えておくと選びやすくなります。
日本酒のラベルにはたくさんの情報が書かれていて、最初は戸惑うかもしれません。
でも、注目すべきポイントは意外と少ないんです。
- 精米歩合:数字が小さいほどお米を多く削っている=すっきり系
- アルコール度数:13〜16%が一般的。軽めなら13%、しっかり系は16%
- 製造方法:「無濾過生原酒」などは味が濃くクセも強め
- 地域・蔵元名:地元を応援したい時に注目!
たとえば「精米歩合60%・日本酒度+4・純米吟醸」と書かれていれば、香りもよく、やや辛口で食中酒にも向いているタイプだと判断できます。
日本酒選びに正解はありませんが、初心者の方は以下の3つを意識するだけで、グッと選びやすくなります。
- 日本酒度を見て甘口・辛口をざっくり判断
- 種類は「純米」「吟醸」「本醸造」「純米吟醸」の4つでOK
- ラベルを読み解いて味や特徴をイメージする
の3ステップを覚えておけば、飲食店でも酒屋さんでも自信をもって日本酒を選べるようになります。