「レシピに『日本酒 大さじ1』って書いてあるけど、入れる意味あるの?」
「わざわざ料理用に日本酒を買うのは面倒…」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
でも、実は日本酒を料理に使うと素材の臭みを取る・旨味を引き出す・柔らかく仕上げるなど、プロの料理人も欠かさず使うほど大きなメリットがあります。
この記事では、家庭での料理に日本酒を活用する理由と、すぐに試せる簡単レシピをわかりやすく紹介します!
詳しい日本酒の基礎知識は日本酒造組合中央会の公式サイトも参考になります。
臭みを消して素材を引き立てる
魚や肉の下処理に日本酒を使うと、アルコールと有機酸が生臭さを揮発させてくれます。
特に魚料理やレバーなど臭いが気になる食材は、日本酒を振りかけて10分置くだけで臭みが驚くほど消えます。
旨味をプラスして深い味わいに
日本酒には米や麹由来のアミノ酸・有機酸が含まれており、食材や調味料の旨味と合わさると味に奥行きが出ます。
煮物や炊き込みご飯に少し加えるだけで、出汁のように自然なコクがプラスされます。
肉や魚を柔らかく仕上げる
アルコールにはタンパク質を分解しやすくする効果があり、煮込みや蒸し料理で食材をふっくら仕上げることができます。
おでんや煮魚がパサつかずしっとりするのも、日本酒を入れるからこそです。
料理用は安いもので十分ですが、できれば「糖類無添加」の普通酒か純米酒を使うと自然な旨味が出ます。
本格的な料理好きなら、普段飲んでいる日本酒を少し贅沢に使うのも◎。
甘口なら煮物、辛口なら焼き物など、好みの味に合わせて選びましょう。
「お祝い用や贈答用の日本酒選びについては、お正月・ハレの日におすすめの日本酒記事で詳しく解説しています!」

煮物
日本酒を入れることで、具材に味がよく染み込み、アルコール分で臭みも消えます。
肉じゃがや魚の煮付けは、日本酒を多めに入れると煮崩れしにくくなります。
焼き物
焼き鳥や魚の塩焼きに日本酒を軽く振ってから焼くと、食材がパサつかずふっくら。香りを逃さず閉じ込めます。
炊き込みご飯
日本酒を少量加えて炊くだけで、お米に甘みとツヤが出ます。和風炊き込みご飯はもちろん、ピラフにも応用可能。
蒸し料理
茶碗蒸しや蒸し鶏に日本酒を少し入れると、卵や肉の臭みを抑えながら風味を引き立てます。
鶏の酒蒸し
材料:鶏もも肉200g、日本酒大さじ3、塩少々
フライパンに鶏肉を置き、塩と日本酒を回しかける
蓋をして中火で10分蒸し煮にするだけ
→ ふっくら柔らか&鶏の旨味がギュッと凝縮!
ブリの照り焼き
材料:ブリ2切れ、日本酒大さじ2、醤油・みりん各大さじ1
フライパンでブリを軽く焼き、日本酒を入れて蒸し焼き
火を止めて醤油とみりんを加え、煮絡めれば完成
→ 臭みがなく、ふっくら仕上がります。
- 強火で煮るとアルコール分はほとんど飛ぶため、お子さんでも安心です。
- 日本酒を多めに入れると食材が硬くなる場合があるので、レシピ分量を守るのがおすすめです。
日本酒の温度や香りの違いを知っておくと料理に合わせたアレンジも可能です。
日本酒を料理に使うだけで、いつものおかずがワンランク上の味わいに。
煮物・焼き物・蒸し物…どんな調理法でも幅広く活用できるので、台所に常備して普段の食卓でもぜひ試してみてください!