「結婚式の乾杯はシャンパンじゃないといけない?」
そう思っている人は意外と多いですが、日本酒での乾杯は格式や和の雰囲気を演出でき、思い出に残るセレモニーにしてくれます。
海外ゲストを招いたパーティーや和婚では特に「日本らしさを感じられる」と喜ばれることが増えています。
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乾杯に日本酒を使う文化は古来の神事がルーツ。
神社で執り行われる神前式では、三々九度の儀式で新郎新婦が日本酒を交わし「夫婦の契り」を結びます。
その後、列席者全員で日本酒を注ぎあい「家族・親族同士の縁を結ぶ」意味を込めて乾杯をするようになりました。
- 和婚や和装にマッチし、全体の雰囲気を統一できる
- 海外ゲストに「和文化」を伝えるきっかけになる
- 日本酒は「縁結び」「繁栄」など縁起の良い意味を持ち、演出にストーリーを持たせられる
- 酒銘や蔵元の背景を司会者が紹介することで、ゲストの興味を引きやすい

挙式直後のウェルカムドリンクとして
ゲストを迎えるタイミングで冷えた日本酒を提供。
盃や升を用意するとフォトジェニックで会場の話題をさらいます。
メイン乾杯として
乾杯のタイミングで司会者が「和婚の醍醐味として日本酒乾杯を取り入れました」と説明を加えると、ゲストも盛り上がります。
鏡開きとの合わせ技
新郎新婦や両家の代表が鏡開きを行い、割った酒樽の日本酒で乾杯。
「門出」「未来を切り開く」という意味があり、儀式としても縁起が良いです。

升(ます)
日本の伝統を強く感じさせ、会場に華やぎをプラスできます。升を記念品として持ち帰れる演出も人気。
盃(さかずき)
和装との相性が特に良く、フォーマル度がアップ。小ぶりで飲みやすく乾杯に向いています。
ワイングラス
ドレスにもマッチしやすく、香りが立ち華やかさも演出できます。
- 冷酒で提供するなら会場に氷温管理を依頼
- 乾杯後の料理に合わせた温度帯を考慮して選ぶ
- 日本酒が苦手なゲストには別ドリンクを用意しておく配慮も必要
海外ゲストに「Sake」を楽しんでもらう演出は、インバウンド婚でも非常に好評。
「乾杯」は英語で「Cheers」ですが、日本文化を意識して「Kanpai」と一緒に伝えると盛り上がります。
司会者に英語で「Japanese tradition: Let’s Kanpai with sake!」などアナウンスしてもらうとわかりやすいです。
- 酒樽を開く「鏡開き」は「円満」を意味し、家庭円満や商売繁盛を祈願。
- 日本酒は「醸す」ことから「人と人を結び、福を醸し出す」とされ、古くから祝い酒として尊ばれてきました。
- 招福・長寿・繁栄など、おめでたい意味が凝縮された飲み物です。
✅ メニュー表に日本酒の説明を記載し、興味を引く
✅ 乾杯後にスタッフがゲストにおかわりを伺うことで丁寧なおもてなしに
✅ 日本酒が苦手な人にもソフトドリンクを用意して安心感を演出
- 妊婦や子供がいる場合は?
- ノンアルコールの甘酒や水で代用し、「形だけでも参加」してもらいましょう。
- 乾杯で使った升は持ち帰っていい?
- 記念品として持ち帰ってもらうのがおすすめ。オリジナルデザインを用意する新郎新婦もいます。
- 二次会でも日本酒乾杯はあり?
- カジュアルな二次会でもOK!むしろ他にはない演出としてゲストに喜ばれることが多いです。
日本酒での乾杯は、日本らしさと縁起の良さを感じさせる特別な演出。
シャンパンではなく日本酒で乾杯するだけで、お祝いの席がもっと思い出に残る時間に変わります。
ぜひ結婚式やパーティーで、日本酒乾杯を取り入れてみてください!
「日本酒文化を学びたい方は日本酒造組合中央会公式サイトへ」