日本酒を飲み比べていると、
「この酒、すっきりしてる」「こっちはコクがあるな」
そんな違いを感じたことはありませんか?
実はこの味わいの違い、
酸度とアミノ酸度という2つの数値で説明できるんです。
ラベルやスペック表に載っているこの2つの指標。
意味がわかると、日本酒選びがぐっと楽しくなります。
酸度とは、
日本酒に含まれる有機酸(乳酸・コハク酸など)の量を示したもの。
酸度が低い | 酸度が高い |
---|---|
柔らかい / なめらか | すっきり / キリッと |
酸度の目安
【低い】1.0〜1.2
【普通】1.3〜1.5
【高い】1.6以上
酸度が高い酒
・すっきり辛口タイプ
・食中酒向き、油ものと相性◎
アミノ酸度は、
日本酒に含まれるアミノ酸の量を表す指標。
アミノ酸は旨味成分なので、
アミノ酸度が高いほど、コクのある酒になります。
アミノ酸度が低い | アミノ酸度が高い |
---|---|
すっきり | 旨味・コクがある |
アミノ酸度の目安
【低い】1.0未満
【普通】1.0〜1.5
【高い】1.6以上
アミノ酸度が高い酒
・濃厚な味わい
・熟成酒や山廃仕込みによく見られる
指標 | 味わいへの影響 |
---|---|
酸度 | キレ・すっきり感 |
アミノ酸度 | 旨味・コク |
この2つは独立しているものの、
バランスによって酒の表情が大きく変わります。
例えば、
・酸度高め+アミノ酸度低め→シャープな辛口系
・酸度低め+アミノ酸度高め→まったり濃醇系
自分の好みを知る手がかりになるので、
飲み比べるときはぜひ意識してみてください。
すっきり系が好きな人
→ 酸度1.4以上、アミノ酸度1.0前後を狙う
コク・旨味重視な人
→ アミノ酸度1.5以上、日本酒度マイナス寄りもチェック
迷ったらバランス型
→ 酸度1.3〜1.5、アミノ酸度1.2〜1.4あたりを目安に
最近はスペックを開示している蔵元が多いので、
日本酒選びのときはラベルの数字もぜひチェックしてみましょう。
酸度とアミノ酸度は、
単なる数字ではなく、味わいの地図のようなもの。
この2つを意識するだけで、
「なぜこの酒が好きなのか」「どんな料理に合うのか」
自分の好みがぐっとクリアになります。
次の日本酒選びでは、
ぜひ酸度・アミノ酸度のスペックにも注目してみてください!